「身長の高いスポーツは?」と聞かれて最初か2番目には必ず出てくる「バスケットボール選手」ですが、実際にプロのバスケットボールの試合を見たことがある人はまだまだ少ないのではないでしょうか?
bリーグ(日本のプロバスケットボールリーグ)の平均身長は190㎝。そしてNBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)の平均身長はなんと198㎝もあるのです。
日本においては、自分の身近にに190㎝以上の友達や知り合いがいるケースでさえレアなので、いかにバスケットボール選手の身長が高いかがわかります。
しかし、全体の平均身長を聞いたとき、バスケットボールを少しでも知っている人なら「ポジションによっても結構平均身長違うんじゃない?」と思ったりするはずです。
確かに、バスケットボールには、「PG、SG、SF、PF、C」という5つのポジションがあり、それぞれのポジションに適した身長というものがあるのです。
この記事では、そんな「NBAやbリーグのポジション別平均身長」について解説していきたいと思います。
バスケットボールにおける各ポジションの役割
まずはバスケットボールというスポーツにおける5つのポジションの役割について解説しておきましょう。
PG(ポイントガード)
PGは、チーム内で最もテクニックに秀でた選手が務めることが多く、チームの司令塔としてオフェンス時にはドリブルやパスで得点を演出します。
どのチームも、味方ボールになった瞬間にまずはPGにボールを預け、PGが敵陣までドリブルで侵入していくのがバスケットボールの基本的な展開となります。
スピーディーかつテクニカルに攻撃を組み立てる能力が必須となるので、身長が比較的低い方がこのポジションに合っているといえます。
このポジションは「1番」という番号で呼ばれることもあります。
SG(シューティングガード)
SGは、3Pシュートやスピード、テクニックを活かしたカットインからのシュートなどで得点を取る能力が求められるポジションです。
身長はPGよりも高い方が良いのですが、スピードも求められるポジションなので、大きすぎても相手のSGをマークできなくなってしまいます。
「2番」と呼ばれることもあり、チーム内で最も得点を取らなければならない「チームの得点源」という役割を担います。
SF(スモールフォワード)
SFは、5つのポジションの中で、最も「オールラウンドな能力」が求められるポジションです。
激しく試合展開が変化していくバスケットボールにおいて、オフェンスにもディフェンスにも常に参加しなければならないSFは、時には3ポイントライン近くでプレイし、時にはゴール下でプレイする必要があるのです。
「3番」と呼ばれるSFは、どの場面でも必要とされるポジション故に、身長が低すぎても大きすぎても活躍できないのです。
PF(パワーフォワード)
PFは、SFよりも一回り身長も体格も優れた選手が務めることが多く、主にゴール下のオフェンスやディフェンスをすることが役割となります。
また、オフェンス時には、PGのポジションに近づき、スクリーン(味方PGをマークする敵選手の片側を身体全体を使い進路を塞ぎ攻めやすくするプレイ)をするといったプレイの幅も必要です。
4番と呼ばれるこのポジションは、かなり身長の高い選手でないと務まらないポジションなのです。
C(センター)
Cは、オフェンス、ディフェンスのどちらのシチュエーションにおいても常にゴール下でプレイする役割のあるポジションです。
このポジションに良い選手を有しているチームは安定した戦いができるので、非常に重要視されるポジションでもあります。
5番と呼ばれるCは、ゴール下が主戦場となることから、チーム内で1番身長が高く、パワーがある選手が適しているといえます。
NBAのポジション別平均身長
それでは、世界最高峰と言われるNBAのポジション別平均身長がどのくらいなのかを見ていきましょう。
PG=190㎝ SG=195㎝ SF=201㎝ PF=206㎝ C=211㎝
このデータを見ると、やはりポジションの特性によってかなり身長に違いが出ているという事がわかりますよね。
この中でも驚きなのがPGとCのポジションではないでしょうか。
Cの平均身長211㎝というのは、もはや想像ができないレベルの大きさですし、一番小さなPGでさえも190㎝あるというのも驚きです。
そんな大男達が、日本人とは比べ物にならないレベルの身体能力でダッシュしたり飛んだりするわけですから、実際にそのプレイを観戦したならば、度肝を抜かれること間違いなしでしょう。
まとめ
今回は気になるNBAのポジション別平均身長について解説してきました。
やはり、求められる役割によって身長も大きく違ってくるという事がお分かりいただけたかと思います。
日本人の渡辺雄大選手や八村塁選手も本場アメリカのNBAで多くのスーパースターたちとしのぎを削っています。
現地アメリカでNBAを観戦することななかなか現実的に難しいですが、ぜひテレビで選手の身長なども気にしながら観戦してみてはいかがでしょうか?