スピーディーな対人スポーツで活躍できる「逆を取る能力を高める方法」について

誰もが子供のころに「鬼ごっこ」や「ドロケー」をやった経験があるかと思いますが、やたらと逃げるのが得意な友達って1人か2人いませんでしたか?

必死で追いかけて、「あと少し!」と思った瞬間に逆の方に方向転換をして逃げきられてしまう。

そんな「鬼ごっこやドロケーの達人」達は、例外なくどんなスポーツをやらしてみてもそれなりに活躍出来てしまうものです。

なぜならば、スピーディーな対戦相手のいるスポーツにおいて「逆を取る」という事がとてつもなく重要であるといえるからです。

この記事では、そんなスピーディーな対人スポーツで活躍できる「逆を取る能力」と「逆を取る能力を高める方法」について解説していきたいと思います。

対戦相手のいるスポーツで1流になるには、テクニックだけではNG!

部活などでスポーツをしていると、やたらとテクニックのある「うまい人」っていますよね。

その場にいる誰も真似できないようなテクニックを披露し、優越感に浸るような人が結構いますが、その人が実際の試合でもその華麗なテクニックで活躍できるかといえば一概にそうとは言い切れないのです。

テクニックはあくまでも手持ちの武器や道具でしかなく、その武器や道具を「いつ、どこで、どのタイミングで行うか」を見極める能力が伴ってこそ活躍することができるのです。

逆を取る能力が高ければ運動能力が高くなくても勝てる!

「逆を取る能力」が相手よりも高いと、なぜ活躍できるのでしょうか?

わかりやすく力を数値化して解説します。

例えばサッカーやバスケットのような、ボールを持った自分と、目の前に自分をマークをしている相手選手というような状況を想像してみましょう。

ボールを持ったあなたは、右の方向→へドリブルを開始します。この時、フルパワーのダッシュが100とするならば、80くらいのスピードで右→に移動するとします。

すると、相手選手も、ドリブルの動作とそのスピード感を一瞬で察知し、同じく80くらいのパワーで左→に移動しますよね。(対面にマークがついているので矢印は逆になります)

同じ80のパワーでも、筋力や瞬発力などの身体能力の違いによって多少差がありますが、同じ方向に攻めと守りが移動しているので、「完全に抜き去ることは難しい」ですよね。

しかし、同じような状況でも、「逆を取る」ことができれば、80というパワーを使わなくても簡単に抜き去ることができるのです。

そう、「80のパワーで右の方向→にドリブルをするフリ」を入れて、相手が食いついた瞬間に「ステップを踏んで逆側←に移動(ドリブル)」するのです。

相手は最初のモーションである右側→に対して80というパワーで反応しているので、瞬時に逆側←に20のパワーで切り返しができれば、「100というパワーの差」が一瞬で生じることになります。

いかに身体能力のある相手選手だったとしても、「反対方向に動いている相手をマークしてボールを奪うことは不可能」なのです。

逆を取る能力が高ければ高いほど、そのフェイント動作がうまく、そして早くなります。

1流の選手になれば、上半身だけ、肩や首の動きだけ、時には目の動きだけで相手を騙し、瞬時に逆の方向に切り返すのです。

この「逆を取るフェイント」はドリブル時だけではなく、パスやシュート、トラップなどといった動作はもちろん、スピーディーな対人スポーツにおけるあらゆる場面で有効な手段なのです。

逆を取る能力の高め方

ここまでの解説で、「逆を取る」ことで他のプレイヤーよりも活躍できるという事がお分かりいただけたかと思います。

それでは、そんな「逆を取る能力を身に付けるためにはどうすれば良いのか?」という疑問について解説していきましょう。

相手の逆を取れる1流の選手たちの中には、2種類のタイプが存在します。

幼少の頃から自然と感覚的に逆を取れる天才ともいえる人たち、そして、たゆまぬ努力によって「逆を取る能力」を身に付けた人達です。

現在逆を取るプレーが苦手であっても、その能力は身に付けることができるのです。

そのたった一つの方法は、「逆を取ることを意識して、トライを継続する」ことです。

YouTubeで好きな選手の逆を取るプレーを何度も見て、実際に自分でそのプレイを何度も試してみたり、どんなプレイでも逆を取るプレーを意識しながら練習していくのです。

日常生活でもこれを意識すると更に能力が高まります。

駅の構内ですれ違う人たちにぶつからないように逆を取ってスムーズに歩けるようにしたりするのも効果的です。

この能力は1週間や2週間といった短期間で身に付くものではなく、1年、2年というように長い期間意識してトライを継続していくことで徐々に向上していくものです。

意識して逆を取ろうとプレーしていくうちに、「無意識に」逆が取れるようになれば、しっかりと能力が向上していると判断できます。

まとめ

スポーツにおいて、活躍したいという思いから一生懸命テクニックやスピードやパワーなどの身体能力を高めようとする人が大勢います。

確かにテクニックもスピードもパワーも重要な要素ではあるのですが、対戦相手もトレーニングを重ねた同じ人間である以上、どれだけ努力しても大きな差をつけることはできません。

しかし、今回解説した「逆を取る能力」を身に付けることができれば、どんな相手でも優位な状況でプレーすることができるのです。

身に付けるには相当な努力や時間が必要ではありますが、意識してトライを継続することで必ず身に付けることができます。

スポーツで活躍したいと思っている人はぜひ明日からでも意識して練習してみてはいかがでしょうか。

最新情報をチェックしよう!